介護記録は、「あとから読んだ人が、その場面を思い浮かべられるか」がいちばん大切です。見たことをそのまま、数字で、次にどうするかまで。この記事では、基本の4つの項目と5つのコツ、場面別の例文を図でまとめました。

1. 介護記録は何のために書くのか

記録は、次の勤務の職員が利用者様の今の様子を知る手がかりになり、ご家族やケアマネジャーへの説明の根拠になります。食事の量やむせ込みの回数を続けて見ると、変化にも気づけます。運営指導では、サービスを行った証にもなります。

2. 基本は「いつ・場面・様子・対応」

いわゆる5W1Hのすべてを毎回そろえなくてもかまいません。時間・場面・様子・対応の4つがあると、読む人が困りません。

介護記録の基本の4つ。1 いつ(昼食時 12時ごろ)、2 場面(食事)、3 様子(主食は半分、副食はほぼ全部。むせ込み2回)、4 対応(お茶にとろみを付けたら止まった。看護師に報告)

3. 5つのコツ

「機嫌が悪かった」は書いた人の受け取り方で、何を見てそう思ったのかが分かりません。見たこと・聞いたことをそのまま、数字で、次にどうするかまで書きます。

介護記録の5つのコツ。1 見たこと・聞いたことをそのまま書く、2 数字で書く、3「様子見」で終わらせない、4 ご本人の言葉は「 」でそのまま、5 だれが何をして、だれに伝えたかをはっきり

よくない例:機嫌が悪かった。たくさん食べた。微熱あり、様子見。よい例:声をかけると「いらん」と言い、手を払われた。主食8割、副食全量。お茶200ml。15時、体温37.2℃。17時にもう一度測る。

4. 場面別の例文

食事・排泄・入浴・夜間の、よい例です。数字と対応、報告先が入っています。

食事:昼食時、主食は半分、副食はほぼ全部を摂取した。食事中とお茶を飲んだ際に、計2回むせ込みがみられた。お茶にとろみを付けて提供したところ、むせ込みは止まった。看護師へ報告した。

排泄:10時、トイレへ誘導。排尿あり(普通量)。ズボンの上げ下ろしは、手すりにつかまってご自分で行えた。

入浴:14時、一般浴で入浴。入浴前の体温36.5℃、血圧128/76。背中の以前からの赤みに広がりなし。入浴後、お茶を200ml飲まれた。

夜間:2時、「家に帰る」と話しながら廊下に出てこられた。職員が付き添って10分ほど話をすると「そうか」と言われ、居室に戻って眠られた。

「〜させる」「〜してあげる」は上から目線に読めます。「〜していただく」「〜の介助をした」と書きます。「特変なし」だけで終わらせず、見たところを一つ添えると、記録としてずっと役に立ちます。

5. 短いメモや、話すだけで下書きに

その場では「Cさん 昼食 主食半分 むせ2回 とろみで止まる」のような短いメモだけ残し、清書はあとでまとめる方法があります。てますい 記録当番は、短いメモや話した言葉から、読みやすい介護記録の下書きを数秒で作ります。下書きを人が確かめてから、お使いの記録に貼ります。

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