紹介状、検査の結果、薬局や施設からの連絡。クリニックには毎日、FAX や郵送の紙が届きます。その仕分けを自動化する方法と進め方を、在宅医療の法人での事例をもとにご紹介します。

1. FAX の仕分けを自動化する3つの方法

方法は大きく3つです。クリニックに届く書類は様式がばらばらなため、事例では3つ目の「生成 AI で読み取る」方法で仕組みを作りました。

FAX の仕分けを自動化する3つの方法。1 クラウド FAX は、FAX を PDF で受け取り、送り元の番号で振り分ける。送り元ごとに担当が決まる書類に向く。2 AI-OCR は、決まった欄の文字を読み取る。様式が決まった書類に向く。3 生成 AI で読み取る方法は、様式が違っても中身を読み、氏名と書類の種類から患者様を特定する。紹介状・検査結果など様式がばらばらの書類に向き、事例はこの方法

2. まず、いまの紙の流れを数える

何枚届き、どこから来て、だれが何分かけているか。数えると、自動化の効果を先に見積もれます。

1か月に届く枚数、届く経路(FAX・郵送・スキャン)、仕分けにだれが何分かけているかを数える

3. 読むのは AI、決めるのは人

AI は書類から氏名・日付・書類の種類を読み取ります。どの患者様のカルテに保存するか判別が難しいものは、担当者が決めます。

読むのは AI。氏名・日付・書類の種類を読み取る。決めるのは人。判別が難しい書類は担当者が判断する

4. 取りこぼしを防ぐ2つの仕組み

自動化の運用で大切なのは、保存の漏れを早く検知できる仕組みを整えることです。

判別が難しい書類は担当者が確認する。毎朝、カルテに未登録の書類がないかを確認する

5. 安全のための3つの約束

書類には患者様の情報が含まれます。仕組みを作る前に、次の3つを決めます。

法人のアカウントで使う。AI の学習に使われない環境を選ぶ。AI に渡す前に、名前を伏せる

6. 事例の数字

在宅医療の法人では、1か月に約5,000枚の紙を自動で処理した実績があります。

1か月に約5,000枚を自動で処理、年約3,500時間の削減(試算)、AI の費用は1通約7円

時間の数字は、1枚あたりの仕分けの時間をもとにした試算です。くわしい流れは、関連する実績(医療の FAX・スキャンの仕分けを AI で自動化した事例)をご覧ください。

自院の FAX の仕分けも、自動化できるか確かめてみませんか

無料の業務の棚卸しで、届く紙の量と流れを一緒に確認し、自動化できる範囲をご提案します。医療機関のご支援は「関連するご支援を見る」からご覧いただけます。